ナンパジプシー 〜破滅に向かって〜

至高のシロートを探して

告白までの記録〜完結編〜

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ホテルの40階でのお見合いした女性との勝負のディナー。



1人1万円のコースのデザートが運ばれてきた。


すなわちそれは宴の終焉が近い事を意味する。



今日はお見合いした女性と3回目のデートだ。



反応だって終始悪くない。



彼女もプライベートな事を沢山話してくれた。


これは俺の事を信頼してくれている証ではないか。




告白するなら食事が1段落した今しかない。



しかも告白のシチュエーションにはお似合いの最高級ホテルの窓側の席だ!


告白が成功したらお祝いにシャンパンで乾杯しょう!




RYO

ずっと決めてたんだが正式に俺と付き合ってほしい。



噛まずに堂々と言えた!


俺にしては100点の告白だ!











女性

実はね・・








俺が意を決して告白してすぐに彼女は急に悲しげな顔になった。




かすかに不安がよぎる・・・




そして深刻な顔つきのまま彼女は話を続ける。







女性

以前、付き合ってた彼氏の事が忘れられない・・


本当の事を言うと、別れた後も最近までたまに会って食事に行ってたの。


彼は私とはもう付き合う事もないんだけど、会うと早く新しい彼氏を作れよとか言ってくれたりしてね・・


私の両親と一緒に旅行とかも行く仲だったから。


私とは結婚してくれなかったけど正直、気持ちの踏ん切りがつかない・・




俺は頭が真っ白になり考えが言葉にならない。


告白が成功するイメージしか頭になかったからだ。


必死の思いで中学生のような台詞をなんとか口にした。




RYO

あ、そ、そうだったんだ。

なんか悪かったね・・



女性

だから、付き合うって事に関して今は怖いし前の彼とは結婚を意識してたくらいだから。


今は付き合うとかそういう気持ちにはなれないの。


RYOさんとは友達という関係にしかなれない気がする。






俺の思考回路は混乱していた。



突然、話に出てきた前の彼氏の存在。


しかも最近まで別れたのに食事に行っていた。


簡単に言うと前の男が忘れられないという事。


俺とは結局、友達の関係にしかなれないという結論だ



俺は何とか起死回生のチャンスは残されていないか彼女が発した言葉を何度も反復してみた。


しかし絶望的なフレーズが繰り返されるだけだ。


恐らく5億積んでも彼女とは付き合えないだろう。


そう俺の直感が判断した。




もう何をやっても無駄。



彼女の事は忘れるしかない・・・





その後の記憶は曖昧だ。


彼女には明日、仕事だからと逃げるようにしてディナーを解散させて駅へと走り込んだ。


恥ずかしさと悔しさがいっぱいで俺は生きてる価値のない人間なんだと再確認した。